ゼロサムゲーム 2021 10 31
2021年10月29日の時事通信社には、このようなニュースがありました。
牛丼並39円値上げ 吉野家
吉野家は29日、牛丼など計6商品を値上げしたと明らかにした。
同日午後3時から牛丼の並盛りは店内飲食の場合、
これまでの387円から426円へ39円引き上げた。
輸入肉の価格高騰に加え、
原油高で輸送費などのコストが膨らんでいるため。
(引用、以上)
このような値上げは妥当なものでしょう。
原材料費が高騰していますので、
小売価格に「価格転嫁」は必要です。
問題は、消費者の給料が上がっていないことです。
消費者は、牛丼を食べる回数を減らすか、
他の消費を減らすでしょう。
たとえば缶コーヒーを減らすなど考えられます。
これは、ゼロサムゲームとなります。
つまり、誰かが儲かれば誰かが損をするのです。
日本は、デフレというより、
ゼロサムゲームの中にいると言えるでしょう。
おそらく牛丼はおいしいので、
牛丼の売上は減らないで、
たとえば缶コーヒーの売上が減るかもしれません。
つまり、個人消費の総額は同じでしょう。